Kobarin's Development Blog

C#やASP.NET、公開APIなどについての記録です。

「地図で見る統計」と「地図による少地域分析」

政府統計APIの公開など、政府による保有データの活用促進が活発になっている昨今ですが、GISも以前よりかなり洗練されたものが出来ている事を最近知りました。もっと前からあったのかもしれませんが、気づきませんでした。

内容としては、ブラウザで閲覧可能で、地図上に統計情報(人口や世帯数など)を表示できるといったものです。機能は限られているものの、従来は民間の有料サービスでしか利用できなかったため、こうした動きは歓迎です。

ただ、ちょっと分かりにくいことに、同種のサービスが2種類あり、最初少し戸惑いました。どちらもe-Statによる運営らしいですが、ここで違いを書いておきたいと思います。

まず政府統計の総合窓口 GL01010101をご覧ください。その中で、

  • 「地図で見る統計(統計GIS)」
  • 「地図による少地域分析(jSTATMAP)」

の2つのリンクがあります(2015年5月現在、「地図や図表で見る」枠内にあります)。
ザックリですが、共通点と相違点について列挙してみました。

共通機能

  1. ブラウザのみで閲覧可能
  2. 統計データとしては、国勢調査だけでなく経済センサス等もある(全く同じラインナップではない)
  3. 少地域単位で人口や世帯数などを色分け表示できる。少地域とは、国勢調査において最も細かい単位の住所区分で、いわゆる町丁目と呼ばれるものと思って下さい。
  4. 色分けしたエリアにラベルを表示できる(エリア名、統計値、など)
  5. 指定範囲の面積や距離の計測可能

地図で見る統計

  1. 誰でも使用可能
  2. 少地域のみならず、市区町村単位、県単位による表示も可能

地図による少地域分析

  1. 「お試し版」と「正式版」があり、「お試し版」は誰でも利用可能だが、「正式版」は審査があるらしい(数分で承認メールが届いたけど)
  2. 県や市による集計は出来ないが、少地域に加えてメッシュ単位の集計が可能。国勢調査は1km・500m・250m。経済センサスは1km・500m。
  3. 円や四角形、ポリゴン(多角形)を設定して集計できる。ただし基になる統計の数値はメッシュなので、これを按分する事で計算しているようです(わからない方は、”面積按分”で検索)
  4. しかも円やポリゴンを「My エリア」みたいに保存できる(!)
  5. 集計結果を表形式で出力可能
  6. プロットを地図上にポイントし、属性(金額とか身長とか…)を設定可能。更にこの属性値の集計もできるらしい(当方で試したところ、「プロットの場合違う指標を選択しろ」的なメッセージが現れて出来ませんでしたが)

以上、つらつら書いてみましたが、簡単に分けると下のような使い分けなのかな、と思います。

  • 「地図で見る統計」は、「この辺りの人口ってどんな感じ?」的な、小難しい事はいいからとにかくササッと使うような用途
  • 「少地域分析」は、かなりビジネスライクにマーケティング分析等に使う用途

といったところでしょうか。
もちろん本格的な調査であるなら民間のサービスを使わないとなりませんが、簡単な調査やGIS初体験的な用途としては十分だと思います。
今日使ったばかりなので、まだ知らない事や勘違いしている部分も多いと思います。
何か分かり次第、書いていきたいと思います。